内祝いはマイルームギフト

内祝いといえば「お返し」の意味をもたれる方が多いのですが、内祝いの本来の意味は「身内のお祝い」です。
昔は結婚や出産など自分たちのおめでたいことがあった時に、親戚やご近所、日頃お世話になっている方に「幸せのお裾分け」として贈り物をしていました。 現在はお祝いを頂いた後にお返しするもの＝内祝いと認識されています。

内祝いは様々な種類があります。主な内祝いは、以下の通りです。
結婚内祝い、出産内祝い、香典返しといった冠婚葬祭に関わるものから、 快気祝い、新築内祝い、初節句内祝い、開店内祝いなど、ライフスタイルの変化や喜ばしいお祝いを頂いたときに、感謝の気持ちを贈ります。

子供のお祝い事では、入園・入学内祝いがあります。
子供のお祝いの場合は、一般的にお返しは不要とされていますので、お祝いへの感謝の気持ちとしてお返しの品を渡したいときに内祝いとして贈りましょう。
七五三の祝い、卒業祝いや合格祝いをはじめ、就職祝いや、成人祝いなども同様です。 ただし、子供へのお祝いを過去に頂いている場合は、相手にもお祝いを贈りましょう。

内祝いの金額の相場は、一般的にいただいたお祝いの半額程度とされています。例えば、1万円の品をいただいた場合、5千円程度の品を贈るのが目安です。（地域によって差があります）
お返しの金額は地域によって差があるため、分からない場合は、ご両親や親戚などその地域の習慣に詳しい方へ確認を取りましょう。

連名で頂いた場合は、1人当たりの金額を割り出し、その金額の3分の1～半分程度の品物を選びましょう。

いただいたお祝いの金額よりも高いお返しを贈ってしまうと「お祝いの品が物足りなかった」とも捉えられるため、失礼にあたります。
目上の方から高額なお祝いを頂いた場合は、無理をして半返しをすることはありません。 結婚や出産のお祝い、ご香典などは、これからの生活の足しにしてほしいという意味合いもあって、お金を包んでくださったりお祝いの品を贈ってくださったりするためです。 ご厚意を受け取り、お返しは3分の１程度にします。もし、気が引けるというのでしたら、別の機会にお食事など日頃の生活でお返しをするのもよいでしょう。

内祝いは、お祝いをいただいてから1ヶ月以内に贈るのがベストです。遅くとも、2ヶ月以内に贈りましょう。
自分たちのお祝い事や大変な時期に心を寄せてくださった方々への感謝を伝えるのですから、なるべく早めにお渡ししましょう。 相手が忘れないうちに快く受け取っていただけるタイミングがポイントです。
もし、2か月以上も遅れてしまう場合は、事前に遅れてしまう旨を伝えることをおすすめします。 お祝いを贈った相手が「お祝いは気に入らなかったのだろうか」「無事に過ごしているだろうか」と心配にならずに済みます。

詳しいお返しの時期や注意点は、各用途別の特集ページをご覧ください。

内祝いの場合、のし（熨斗）は必須です。
紙自体を「のし」というのではなく、右上の飾りのことを指します。
もともと掛け紙の右上にはアワビを伸ばしたものを添えて、水引で括り付けて贈っていました。 今は簡略化されたことで、掛け紙に水引が印刷されたものを「のし（のし紙）」としています。

この「のし」に使われている【水引】には、お祝いの種類によって選ぶ結び方が異なります。 お祝いに応じて、内祝いで用いる水引も変わりますので、失礼な贈り物をしないためにも注意が必要です。

水引は、大きく「結び切り」と「蝶結び」に分かれます。
出産や入学のお祝い事は、何度繰り返しても嬉しいことから「蝶結び」を選びます。
「結び切り」は、結び目がほどけにくいことから1度きりにしたい贈り物に使われる水引の結び方です。 「結婚内祝い」や「快気祝い」、弔事では「香典返し」の贈り物に使用します。
間違った水引を選んでしまうと、せっかくの喜ばしいお祝いが失礼なものになってしまいます。予め水引がプリントされたのし紙を選ぶ際は、結び方を確認しておきましょう。